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大人の歯が全部で28本はえているとして、最もかむ力が強いのはどの歯かご存知ですか?
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答えは「第一大臼歯」。小学校入学の頃にはえてくる、いわゆる6歳臼歯といわれる奥歯です。最初に作られる永久歯で最も大きく、上下のかみ合わせの基準になり、他の永久歯が正しくはえるガイドの役目をする一番大事な大人の歯でもあります。
では、もしもこの大事な第一大臼歯がなくなってしまったら、かむ効率はどのくらいになると思いますか?
その答えは約50%。なんと半分程度にまで落ちてしまうのです。
どうして28本あるうちのたった1本の歯を失うだけで、こんなにかめなくなってしまうのでしょうか?
実は、歯は1本でも欠けてしまうと全体がうまく働かなくなってしまうのです。それは時計の歯車が欠けてしまうとうまく歯車が働かなくなって、時間が狂ってしまうのと同じことです。また、1本でも痛い歯があるとそちらの側ではかめないので、どうしても反対側の一方でばかりかむようになってしまい、そのうちあごまで痛くなってしまうことも。失ったのはたった1本の歯でも、その影響はとても大きいといえるのです。
第一大臼歯は、歯がはえてから乳歯と同じ高さになるまでに時間がかかり、かみ合わせの面には深い溝もあるため、子どもにとって最もむし歯になりやすい歯です。
小さい子どもが第一大臼歯をきちんとみがくのは難しいため、保護者が仕上げみがきをしたり、きちんとみがけているかチェックしてあげて第一大臼歯を大切にし、いつまでもしっかりとかめる歯をつくってあげましょう。
※出典/「ようこそー歯のふしぎ博物館へ」岡崎好秀著 |
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よくかんで、脳を使って、豊かな味覚を堪能しよう。
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人類の誕生は約400万年前。以後300万年もの間、人間は食物をよくかまずに飲みこむ「粗咀嚼(そそしゃく)」でした。かむことで唾液を出し、食べ物を消化しやすくして飲みこむ、今私たちが普通に食べている「精咀嚼(せいそしゃく)」になったのは10万年前。この変化は人類にとって大事件で、脳の容量が一気に二倍近くまで増えました。
赤ちゃんに歯が生えてかめるようになると、脳が発達して言葉を覚えはじめます。人類も同じで、あごを動かし、かむことで脳の前頭連合野が刺激され、言語を自由に使いこなせるようになったのです。よくかむと、頭がよくなると言ってもいいでしょう。
このような脳の歴史を知ると、現代人は「かむこと」をもっと大切にするべきなのです。人間のあらゆる感覚は脳の活動によるもので、味覚もその一つ。食べる楽しみは、かむことで得られます。めざし一匹でもよくかまずに頭や骨を残して食べるより、尻尾の先まで丸ごとよくかんで食べるほうが、絶妙な味わいを堪能できるはず。
最近頻発しているさまざまな不祥事の解決として、「旬のものをみんなで一緒によくかんで食べる」という食生活に戻ることが一番だと、叫ばずにはいられません。
大島清 (おおしまきよし)
1927年広島生まれ。東京大学医学部卒。ワシントン大学助教授、京都大学霊長類研究所教授を経て、現在、京都大学名誉教授、愛知工業大学客員教授。専門は大脳生理学。執筆、取材、講議、講演などにエネルギッシュな活動を続ける。『子供が伸びる脳の育て方』など、脳の発達の見地から子育てに関する著書も多く記している。 |
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よくかむと、よく眠れる。不眠を救う手軽な方法
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自律神経の不調によって、よく眠れない人が増えています。変化に適応できるよう全身をコントロールする自律神経には、身体機能をうながす交感神経と、おさえる副交感神経があります。日中に働くのが交感神経で、眠っている間に働くのが副交感神経。そのバランスがくずれると夜になっても交感神経が働きすぎて眠れなくなってしまいます。
よい眠りのためには、夜に副交感神経の方が強く働くようにすればいいわけです。
簡単な方法は、夕食にかみこたえのあるものを加え、ゆっくりかんで食べること。すると唾液腺が刺激され唾液がたっぷり出ます。この唾液が分泌される唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺など)は、実はすべて副交感神経の通り道。よくかんで唾液腺を刺激すると、副交感神経も適度に刺激されて活発に働くようになるのです。
※出典/「歯の不思議サイエンス」五十嵐清治著
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骨粗しょう症になると歯周病の進行が早い!?
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骨粗しょう症と診断された患者の90%に慢性的な歯周疾患がみられ、閉経後の女性では、高度の骨粗しょう症であるほど早期に歯を失うという報告があります。逆に80歳以上で自分の歯を20本以上保っている人への調査では、特に女性について非常に高い骨密度であることがわかりました。
骨粗しょう症は骨量が減って骨がもろくなる病気であり、歯周病は歯の周りの組織が歯周病菌におかされる病気。骨粗しょう症が歯周病の直接的な原因にはなりませんが、歯を支えているのは歯槽骨という骨です。食物をかむときはその人の体重程度、寝ているときの歯ぎしりでは約60sもの力がかかるため、骨粗しょう症で骨量が低下した顎の骨や歯槽骨にとって大きな打撃に。歯肉からの出血も増えて歯周病の進行が早くなり、最終的には歯を支えきれなくなってしまいます。
※出典/愛知県歯科医師会健康日本21調査
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映画の中のデンタルシーン
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【チアーズ】
アメリカの八イスクールを舞台に、チアリーディングに情熱を 賭ける女子高生を描いた青春コメディ。トーランス(キルスティン・ダンスト)がキャプテンを務める。“トロス”と、ライバルチーム“クローヴァース”との火花散る激しい競技が楽しめます。
ある日、チームメイトの家に泊まったトーランス。演技の変更を追られて白熱する彼女の息に、友達が驚くほどストレートに口臭を指摘する場面があります。注意された方も「あら、ごめん!」といった屈託のなさ。親しい間柄でも日本人にはなかなかできないやりとりですが、そのべースには徹底したオーラルケアを信条とするアメリ力人気質があるようです。その後、洗面室でトーランスが歯をみがいていると、隣に友達の兄が登場。並んで歯みがきをする茶目っ気たっぷりの動きと目線だけで、二人の接近を予感させる爽やかなシーンへと続きます。
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日本歯科医師会デンタルマガジン 朝昼晩 Vol.15(2005/2)より |
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しのびよるサイレント・ディジーズにご注意!
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自覚症状がないまま進行する病気=「サイレント・ディジーズ」。生活習慣病に多く見られる現象で、歯周病も「サイレント・ディジーズ」のひとつ。最後に歯が抜け落ちた…、ということにならないように日頃から予防に努めましょう。また、ある調査によると、初期の歯肉炎を含めると30歳前後で国民の79%、40歳前後で84%、50歳前後では実に88%が歯周病にかかっていることがわかっており(1999年歯科疾患実態調査〉、歯周病はもはや国民的な生活習慣病として認識されつつあります。
お口のお手入れを心掛けるのはもちろん、もう一度不規則な食生活やストレスなどライフスタイルも見直しましょう。
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毎日きちんと歯をみがいている人ほど心配な理由
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デンタルケアの基本は、毎日のブラッシング。食べたあとにきちんとみがけば、むし歯や歯周病になる可能性もグンと減ります。実際に、ほとんどの方が1日2回以上歯をみがいており、ブラッシングの効果は広く認められているようです。
ところが、その多くの方が@歯と歯の間A歯と歯肉の境目B奥歯の噛み合わせなどの箇所に、みがき残しが見受けられます。みがいているつもりでみがけていない。これではむし歯や歯周病を引き起こすことにもなりかねません。歯ブラシでは届かないところのプラークは、歯間清掃用具でしっかり落とすように習慣づけましょう。
また、数カ月に1回は、歯科医院で歯の定期健診を受け、自分に合ったブラッシング指導を受けましょう。
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よく噛んで、「ひみこの歯がいーぜ」になろう!
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よく噛むこと。これは、単に食べものを噛み砕く役割だけではなく、全身を活性化さぜるのにたいへん重要な働きをしています。ところが近年はハンバーガーなどのやわらかい食べ物が好まれ、噛む機会が減っています。調査によると、昔と現代の「食べ物を噛む回数」を比較した場合、卑弥呼がいた1700年前は3990回だったのに対して、現代では620回という結果も出ています。卑弥呼がいた時代のように、小魚や繊維の多い野菜など、噛みこたえのある食材を食べるようにしましょう。(元神奈川歯科大学/斎藤滋氏の調査による)
| 噛むことで得られる8つの効果 (学校食事研究会の標語) |
| ひ…肥満防止 |
み…味覚の発達 |
こ…言葉の発達 |
の…脳の発達 |
| 歯…歯の病気の予防 |
が…ガン予防 |
い〜…胃腸快調 |
ぜ…全力投球 |
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日本歯科医師会デンタルマガジン HAPPY SMILE Vol.12(2004/10)より |
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